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就活に「正解」を探し続けた私が、辿り着いた答え

  • Category : 就活体験記
  • 2021.07.16

こんにちは。
株式会社Daiyuの山中です。
学生のリアルな就活のドラマを綴る「就活体験記」。
今年二人目にご紹介するのはICU(国際基督教大学)に通う山上瑠菜さんです。
 
人材、メーカー、IT、不動産、都市開発と様々な業界を見た中で、彼女が何を思い、弊社へ道を決めたのか?
赤裸々な気持ちに迫りました。
 
――就活をスタートし始めた時のことを教えてください
大学3年生の春頃からサークルの先輩等に就活の相談をするようになり、6月にはインターンシップや合同セミナーへ参加しました。
周囲と比べ、動き出しが早い方でした。
当時の私は、家族や周囲の人が喜んでくれる道を選択すべきか、自分が成し遂げたい夢を実現する道を選択すべきか。
この二つの狭間で、何が「正解」なのかと葛藤し、もがいていました。
 
 
――葛藤とはどういうことですか?
私はこれまで「人に喜んでもらいたい」という気持ちが原動力の人生を送ってきました。
例えば、12年間プロを目指してバレエ教室に通ったこと、生徒会役員や部長といったリーダーを務めてきたこと。
また、サマースクールでのリーダー経験、短期留学、大手企業のインターンシップという様々な経験。
諦めずに努力することが出来たのは、一緒にやってきた仲間、応援してくれる人に喜んでほしいという想いが大きかったからです。
中でも、これまで負担をかけても「やりたいことをやりなさい」と応援し続けてくれた両親のことは強く頭にありました。
そのため、就活においても「いい会社に入る」ことで恩返ししたいと、両親の期待する大手企業への就職を視野に入れていました。
 
一方で、そんな自分に違和感や迷いも感じていました。
何故なら私には「人に喜びを与える」という就活の軸があったからです。
漠然として何が出来るのかはまだ分からないけど、自分自身がワクワクしてその夢を叶えていけるような会社に出会うことを信じていたのだと思います。
 
そうして、何か自分の可能性が拓ける道があるのではないかと、大手、ベンチャー、多種多様な業界の話を聞きにいきました。
 

《半年間行ったDaiyuスタートアップ研修メンバーとの一枚。写真中央が瑠菜さん》
 
 
――就活を通してどんな変化がありましたか?
大きな転機となったのがDaiyuとの出会いでした。
たくさんの企業の方と話をしてきたのですが、大体の場合が「うちの会社はこんなところがいいよ」と良いところをアピールしてくれます。
しかし、インターンを通して出会ったDaiyuの皆さんは全員が「お客様に喜んでほしい」という純粋な気持ち、仕事に対する情熱を語ってくれ、そのことが私の心に強く残りました。
それは、これまで出会ってきた、どの会社とも違った感覚でした。
就活を通し「賢く生きなければ世の中やっていけない」と思っていた私にとっては、こんなにも真っ直ぐに生きている大人たちがいることが衝撃でした。
 
ウェディングという業界自体に興味があったわけではなかったものの、お客様の人生に深く関わっていくことに惹かれていきました。
そして、Daiyuの皆さんと関わるうちに、私も一番大切にしたかったことを思い出しました。
それは、純粋に『誰かの幸せのために一生懸命になれる人でいたい』という気持ちです。
 
「いい会社に入らなきゃ」とか「誰かの期待に応えなきゃ」と、「~しなければならない」という想いに囚われている時は受かるために必死で、周りからの評価を気にしては、自分をよく見せることばかり考えていました。
就職活動に対し、この選択は人生にとってメリットかデメリットかと判断するのをやめ、自分が何を与えることができるのか?と考えるようになった瞬間、見える景色が変わりました。
 
この思いを確信した12月、私はまずは両親と向き合うことを決めました。
きっと両親には反対されるだろうと思い、話をしてこなかった「Daiyuに入りたい」という気持ちを伝えることにしたのです。
群馬の実家に帰省し、全てを話すと両親からは意外な言葉が返ってきました。
「親孝行は既に十分してもらったよ。あなたはもう大人だから、自分の人生は自分で決めて歩みなさい。」
 
その瞬間、両親のせいにしていたけれど、本当は私が「自分の選択に責任を持つ」ことを怖がっていたのだ気付きました。
こうして、私は今まで受けていた他企業の選考を全て辞退し、自分の責任でDaiyuに進むことを決めました。
ここに辿り着くまで、毎日悩み、たくさん回り道をしてきました。
その分「誰かのためや、評価されるためではなく、自分が成し遂げたいことに責任を持つ」生き方を選択した大切な期間になりました。
 

《研修や選考を通し、自分に向き合った就活ノートは6冊びっしり》
 

《自分の気持ちを何度も書いて、整理していった》
 
――様々な企業を見てきて、最終的にDaiyuを選ぶ決め手となった出来事はありますか?
自己分析を通し、私には大切な人たちから贈られた「言葉」が心の中に残っていることを思い出しました。
例えば、「誰よりも頑張んなさい」という祖母の言葉、「あなたなら出来るよ」という恩師の言葉、研修講師だった樹陽太さんの「自分の感性を信じろ」という言葉。
もう会うことができなかったとしても、その人たちの言葉が自分の心に生き続けていて、それは自分が辛かった時、苦しかった時に大きく支えてくれました。
そして、「言葉」が良かったという単純なものではなく、伝えてくれた時の表情、目の輝き、熱量を覚えていて、それが強烈に胸に刻まれているのだと気付きました。
 
私は「周りの人に自分を信じてもらえた」ことでここまでこれました。
そして、今度は自分が、誰かを「信じる」番だと思いました。
 
そして、Daiyuのことを知っていくなかで、結婚式の現場を見せていただき「私もこんな風に人に携わりたいんだ」と未来の自分を投影できた瞬間が訪れました。
それは初めて式場を訪れたお二人に対しての接客を見学した時のことです。
 
お二人は、どうやら新婦様が結婚式にあまり積極的ではないご様子でした。
接客した智子さん(萬屋本店スーパーバイザー)が真剣に話を聞いていくと、新婦様がお仕事にとても情熱をかけていらっしゃり、結婚を準備する過程でどうしても「女性としての役割」を認識させられることも多く、「仕事が第一優先な自分は、いい奥さんにはなれないのではないだろうか」「自分勝手な考え方ではないだろうか」という不安があったことを知っていきます。
 
結婚に前向きになれない想いを口にすることは新婦様にとって大変勇気のいることだったと思います。
しかし、何故そのことをお話しなさったのだろうか?と考えたとき、接客していた智子さんが、ご新婦様の人生をご新婦様以上に想っている気持ちが伝わっているからだと私には分かりました。
智子さんは終始真剣な目で話を聞き、「私は自分が大切にしたい生き方を大切にしていいと思っています。そして、そんな新婦様だからこそ新郎様は好きになったのだと思います。」と伝えていました。
 
新郎様は全てを受け入れるかのように、穏やかな顔で新婦様に微笑みかけていました。
すると、新婦様は涙をされながら「この人でなければ結婚はしていなかったと思います。」と仰ったのです。
この場面に立ち合えた時、「結婚式を挙げる」ということを通し、お二人がそれぞれの生き方に自信を持ち、人生を共に幸せに生きていく覚悟を決められたのだと感じました。
 
智子さんの言葉はお二人の心の中にずっと残り続けるだろうと思いました。
そして、このシーンを見た際に、私も将来はこうやって誰かの人生に影響を与えたいのだと、胸が高鳴りました。
 
一人の人間として、出会う方の幸せを願い、強い気持ちを伝えられる人になること。
その方がずっと心の支えになるような言葉を伝えること。
このことにだったら人生をかけられる、そう思えました。
 
 
――就活を終え、これからの就活生に何を伝えたいですか?
人生に「正解はない」ということをお伝えしたいです。
私は人一倍、何をするにも「正解」である道を選ぼうとしてきたと思います。
良い会社に入りたかったのも、それが「正解」だと思っていたからです。
 
しかし、何が起こるのか分からない人生に正しい選択なんてありません。
私が選んだ選択も、これが正解かどうかは分かりません。
でも、どんな道を選び、何が起こっても、自分がその選択を「正解だった」と思えば正解だし、そうじゃないと思うならばそうじゃなくなるだけなのだと思います。
 
私を含め、自分の周りの子は様々な進路を決めています。
大手に行く子もいれば、ベンチャーを選ぶ人もいる、広告やコンサルに進む子もいれば、保育士さんになる子もいる。
自分が胸を張って「Daiyuというウェディング会社に就職するんだ!」と話せることも嬉しいし、それぞれが選んだ道に希望を抱いている姿を見ることも幸せです。
本当にどの選択も、それぞれが「正解」なのだと思えるのです。
 
「普通はこう、世の中はこう、みんなこうしている、きっとこうしてほしいと思われている、こうであるべき。」
こういった言葉たちに囚われて、自分も縮こまっていたときがありました。
それでも、人に関わってもらい、勇気を出して自分の心に向き合ったことで、大切にしたい気持ちを思い起こせました。
 
内定が決まった後、父の日という機会があったので、お酒と手紙を送ったところ父からLINEが入りました。
 
「自分が選んだ道なら大丈夫」
 
その一文に、思わず涙が溢れました。
就活を通して、「責任」と「幸せ」はセットだということを学びました。
自分で選んだ選択には責任が伴うけれど、それ以上に喜びや幸せも待っています。
ここからが、私の本当の人生のスタートです。
 

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