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《就活体験記》幸せは自分の内側にある  

  • Category : 就活体験記
  • 2021.06.21

こんにちは。
株式会社Daiyuの採用担当 山中です。
 
就職活動は、学生さんの未来が大きく変わる時期だと思います。
学生さんを一番近くで見てきた採用担当として、
1人1人のリアルな就職活動のドラマをお届けしたく、
昨年から「就活体験記」と名付けたブログを書いてきました。
●2021年新卒採用 就活体験記はこちら
 
その結果、多くの学生さんから、こちらの想像を上回る反響をいただき、
「自分と向き合う姿に勇気をもらいました!」
「このブログを読んで、就活が楽しみになりました!」
といったお声を頂戴しました。
 
そこから一年経ち、今年の22年度新卒採用も新たな出会いがありました。
このブログが、これからの就活生の背中を押すものになればと願い、ご紹介します。
 
さて、今回の主人公は今年、大阪大学 法学部を卒業した石井夏海さんです。
本来、大学期間中に1年間デンマークへ留学する予定でしたが、コロナ禍で中断。
一つ年下の代に交じりスタートした就職活動中にDaiyuと出会いました。
今年の春にDaiyuへの内定が決まり、秋入社を迎えるまでの現在は、
なんと離島暮らしにチャレンジしています。
 
ここからは夏海さんへのインタビューをしていきます。
 
 
――就職活動をどんな軸で考えていましたか?
私は大学で、市政における課題の解決を図るための政策提言を行うゼミに入りました。
日夜仲間と研究に没頭した日々は私の財産であり、
集大成の大会で最優秀賞という結果を残せたことも大きな自信となりました。
 

《大学3年生の時に最優秀政策提言賞を受賞》
 
そんなゼミ仲間や先輩の多くは、大学卒業後、国の行政機関や大手銀行、コンサルティングといった道に進んでいます。
私自身、最初はそういった進路も見ていたのですが、
就活を進めていくなかで「人の持つ力が最大限発揮される道は人それぞれ。私はもう少し現場で得られることも大切にしたい」という思いが強くなりました。
 
何故そう思ったかというと、大学時代に自ら飛び込んで活動してきた経験が私に大きな影響を与えていたからです。
これまで発展途上国カンボジアでのボランティア、児童福祉施設でのアルバイト、兵庫県尼崎市でのインターンシップ、古民家をお借りした場づくりのイベント企画などといった「色々な人と出会い、関わる」ことをしてきました。
 
現場で一人一人の「人間」に向き合い、その人の本質や哲学に触れた時の心が震える瞬間。
言葉だけでなく、表情、温度感から目の前の人と「とき」を共有すること。
そこから得られる喜びが大きかったのです。
そして、様々な人と出会ったことで
「人がそもそも持っている個性や、その人にしかない力を大切に出来る社会にしたい」という思いが芽生えました。
 
より良い社会にしたいと思った時、
大きな組織に入り仕組みを変えることで叶えられることも多いと思います。
でも、私の場合は現場でダイレクトに人の想いを感じた時に、自分にパワーが湧き、力が出ることを実感しました。
 

《ボランティア活動で発展途上国のカンボジアへ。物や環境が貧しくても、豊かな心を持った人に触れ、考え方が変わる》
 

《大学時代は、まちづくり、場づくりにもチャレンジ》
 

《やりたいことの方向性が見えてきた》
 
――そもそも夏海さんが「その人にしかない力を発揮できる社会にしたい」と思ったきっかけは何ですか?
幼少期の話に遡るのですが、私には年子の妹がおり、早くに「お姉さん」になってしまったことでしっかりしなきゃという気持ちが強く、無意識に周りの空気を読み、頑張ってしまっていました。
そのうち、自分の気持ちや意思を表現するより、周りに合わせるおとなしい子になりました。
 
そのことに気付いたのは、小学校のランドセルを選んだ時。
それまで姉妹の服や持ち物は、お互いの名前にちなんで、自然とお姉ちゃんが青、妹は赤と決めていました。
それが、突然たくさんの色があるランドセル売り場で「好きな色を選んでいいよ」と言われても、自分が何色が好きなのか分からなかったんです。
「私は青の人でしょ?好きな色って何?」…そんな想いが渦巻いて困ってしまったことを覚えています。
今思うと、赤ちゃんのころに「自分も抱っこしてほしい。甘えたい。」と思う自らの感情に蓋をして、頑張るクセを身に着けてしまったことで、自分の心が何に動くのかが分からなくなっていたのだと思います。
 
そんな自分を少しずつ変えてくれたのが、恩師となる小学校の時の担任の先生の存在でした。
「どうして勉強しているのだと思う?」
「どんな風に生きたい?」
授業中にそんな言葉を投げかけてくれる先生にびっくりしながらも、表面的なことではなく本質を伝えてくれる姿勢に心を拓いていきました。
自分の心に目を向けるようになって初めて、見ている世界が鮮やかになりました。
 
「私には私にしか切り取れない世界があって、それと同じように、隣の子にはその子にしかない感覚があるんだ。70億人の人がいたら、70億通りの世界があるんだ。」ということにハッと気付いて、感動しました。
だから、私の人生は、私にしか歩めない。
そして、人と関わるときにも、見えやすいものや表面的なものではなく、その奥にある本当の気持ちを大切にできる人でありたい。
そう思ったのが、私の原点です。
 

《青いランドセルを背負う、大人しかった時の夏海さん》
 
 
――どのように就活を始めていきましたか?
デンマークでの留学生活が中止となり、日本に帰国後、考える前にとりあえずやってみようと思い「就活」をはじめました。
今までいろんな体験をして、何かを得たつもりになったものの、
「自分には何が出来るのだろう?」
「自分は空っぽなんじゃないか」
と自分自身を信じられなくなった時期もありました。
そんな時、どうしても高校時代の恩師に会いたくなって、4年ぶりに連絡を取りました。
「あなたは大丈夫。いつか大きな花を咲かせる人だから、自分の力を信じなさい」
どんな時でも変わらず、心の底から自分の可能性を信じ抜いてくれる姿勢に心が震え、「自分のことを信じてみよう」と思い直せました。
 
そこからはたくさんの企業に実際に足を運び、話を聞きに行きました。
一般企業だけでなく行政やNPO団体も調べても、なかなかピンとくる会社には巡り合えずにいたのですが、あるベンチャー企業の社長に言われた「ブライダル業界は?」の一言がきっかけとなって私の運命が変わっていきます。
 
「ウェディング」は考えたこともなかったし、馴染みもありませんでした。
でも、何かが拓いていく予感を頼りに、まずは企業を調べ始めました。
そして、HPの文章を読んでここだと思ったのがDaiyu。
結婚式への考え方、お客様レポートの文章の隅々にまで血が通っていることを感じ、お問い合わせフォームから連絡をしました。
 

《幸福度が高いとされる北欧の暮らしや文化を学ぶため、デンマークへ留学》
 

《コロナ禍での強制帰国は辛く苦しいものだったが、失ったものを嘆き悲観的であっても仕方ないと前を向き、新たに人生を歩み出す》
 
 
――実際のDaiyuの印象はどうでしたか?
最初にZOOMで面談をした時、たった1時間程でしたが、人と人としてとても深い会話ができました。「その人が何を持っているかよりも、どう在るか」や、生きる姿勢そのものを見てくれていると感じました。
 
Daiyuではスタッフみんなが「その時どう思ったの?」「なぜそう思うの?」と聞いてくれる。
まさに、小学校の時の恩師を思い出しました。
そして、Daiyuのスタッフ全員がそれぞれに人として大切にしたいことを持っている。
個性はバラバラで、それぞれの言葉で話をするけれど、
みんな見ている先は同じなのだということがひしひしと伝わってきました。
 
心を共にし、やり方は自由に。
そんな組織形態がなんだか一つの生き物のようで、企業に「生命力」を感じました。
 
 
――そこから、Daiyuを受けようと思ったのは何故ですか?
直感でこの会社だ!と思っていながらも、受けるべきか悩んだ期間が3ヶ月間程ありました。
何故なら、ウェディングというサービスに興味があったわけではないし、自分の中ではそういった専門的な世界に進むことで、自分が見ている世界が狭まってしまうような気もしたからです。
 
そんな想いが大きく変わったことの1つがDaiyuのスタートアップ研修への参加でした。
この研修では6ヶ月、一緒に切磋琢磨するメンバーと共に自分と向き合います。
その中で、自分自身に変化が起きました。
 
私は今まで、先ほどの先生たちを含め、これまで自分の価値観の形成に大きな影響を与えてくださった方々に出会い、「外の世界」を広げることに一生懸命でした。
外に出て、気持ちが通じ合える人と出会うことが喜びとなっていった一方、「内側」にはあまり目を向けてきませんでした。
それは家族との関係です。
私は、家族には自分の本音を話せなかったし、どうせ話しても理解してはもらえないと思っていました。
そして、それでいいやと割り切りながらも「普通、家族って一番分かり合えるものじゃないのだろうか?」というジレンマを抱えていました。
 
でも、それは自分が勝手に「家族の形」に当てはめ、両親をちゃんと一人の人として見てこなかっただけでした。
本当は自分でも薄々気付いていたものの、「一人一人の想いに目を向けられる人でいたい」という自分の気持ちに反していることを認めることが怖かったのです。
それでも、研修で新たな考え方を知ったり、それぞれに奮闘するメンバーの存在が私に勇気をくれました。
そうして、やっと、自分が見たくなかった自分を認め、素直に落ち込み、そしてそこから一歩前に踏み出す決意が出来ました。
 
「自分が変わろう」
そう思った時、父を「お父さん」としてではなく、一人の人間として知ってみようと、職場訪問をしました。
「職場を見に行っていい?」と聞くと驚きながらもOKしてくれ、当日は会社の人をたくさん紹介してくれました。
そこでは父の仕事に対する姿勢、周囲の人との関わり方、そして職場で自分や妹のことをたくさん話してくれていたことを知り、家で見ていた「お父さん」とは違った側面をたくさん知ることが出来ました。
 
自分が勇気をだしたら、その先には知らなかったこと、見たことのない景色が待っていました。
他人を変えることは出来ない。
でも自分が変われば、人との関係性さえ変わっていく。
「人が幸せになるキッカケは、全て自分の中にあるんだ」
このことに気付いた時、研修も、そして結婚式という事業においても、Daiyuが行っているのは「人がその人の力で幸せになる選択をする」ことの後押しなのだと思いました。
 
自分の人生や内側に、広い世界が広がっていること。
自分の体験を通して、それを知れた喜びと、Daiyuという会社で起こせる大きな可能性を感じました。
 

《Daiyuのインターン、スタートアップ研修への参加が人生の大きな転機となった》
 
 
――この会社で何がしたいと思ったんですか?
私がこの会社で叶えたいことは「人が、その人の定義で幸せになる文化を創る」です。
人間はもっと感じ、考え、行動することができる。
かつての自分がそうだったように、自分の心に目を向けるきっかけがあれば、もっと幸せになる人は増えると思うからです。
 
今まで就活をする中で、どういう「手段」で叶えるのか、それにずっと悩んできましたが、面談をしていく中でいただいた言葉がとても印象に残っています。
それは「社会はピラミッドではなく、あらゆる人が関わりあって繋がっているネットワーク」だということ。
たくさんの網目があって、Daiyuもそのフィルターの一つ。
Daiyuという場所で一人一人と出会い、結婚式という手段を通して生まれる感動や繋がりが連鎖し、循環していくイメージを持つことができました。
 
正解はなく、影響が数年後に出るかもしれない、図ることが出来ない価値に難しさも感じながら、今はその可能性にとてもワクワクしています。
大切な人に大切な人を紹介する嬉しさ、人と人との絆が結ばれ、強くなる愛しい結婚式を創ること。
そして、その先の未来、私はDaiyuに出会う人の面がもう少し大きくなるよう、結婚式以外の事業にもチャレンジしたいと考えています。
 
 
――就活を振り返り、最後に一言をお願いします。
選考を通して、大切な方に自分の推薦状を書いてもらう機会をもらいました。
その中で、やはり「どんな自分であっても、その奥の可能性を信じてくれる存在」が、どれだけ自分が強く生きる糧になるかを実感しました。
今までの人生でたくさんの方に関わってもらい、変わっていく中で今の自分がある。
大切な人に与えてもらったものを、今度は私が全力でこれから出会う人のために発揮していく番だと思っています。
 

《内定が決まった時の写真。なつみの大きな可能性に、メンバーみんなが入社を心待ちにしている》

ブログ|鎌倉の歴史的建造物での結婚式・レストランならDaiyu.inc