採用担当者の本音②《婚礼サービススタッフを経験して知った結婚式の裏側》
- Category : 人事・採用担当者の本音
- 2020.09.24
こんにちは。
株式会社Daiyuの採用担当 山中です。
元花嫁、現採用担当としての本音ブログ第二弾は
「婚礼サービススタッフを経験して知った結婚式の裏側」についてです。
元花嫁として結婚式を行った経験はあっても、
それを創る側としての経験はゼロ。
採用活動を行う上で、働く側のやりがいをもっと伝えられるようになりたいと思ったこと、入社してからのリアルな現場を採用という窓口の段階でお伝えしたいと思い、ついに「人事採用部」を飛び出し、自ら萬屋本店のサービススタッフに入らせていただく機会をいただきました。
今回、実際の新人スタッフさんと同じように、
弊社サービスマネージャーの樋口から、
館内清掃の仕方、お料理のアテンド、サービス研修、
挙式や会場のルールを一から教えてもらいました。
勉強したことをロープレテストしていただき、念願の婚礼現場への仲間入りが叶いました。
実際の経験を通し、
初めて知ったことがたくさんありましたので、
綴らせていただきたいと思います!
《婚礼現場の働くやりがい①》
■チームで創り上げる感動―チームウェディング―
結婚式当日は約30名程度のメンバー、
プロフェッショナルの力が合わさって成り立ちます。
そして、Daiyuでは各セクションが
それぞれの仕事を全うするということに留まらず、
目の前の新郎新婦様やゲストのために
自分が最善だと思う行動をする
チームウェディングの考え方をとても大切にしています。
そして今回、実際にそのことを感じた瞬間がいくつもありました。
例えば先日、担当のウェディングプランナーが
「新郎様の中座」シーンに拘りを込めていたご結婚式がありました。
中座エスコート役はお兄様。
ちょっとした喧嘩が発端となり、
想いの行き違いから長い間まともに話せなかったというご関係のお二人。
ほんのちょっとスレ違いだったはずなのに、
家族だからこそ素直になれないことも時にはある。
結婚式を通し、そんなお二人のこじれてしまった糸をほどき、今ここから新たにしっかりと結び直していってほしいと願いを込め、進行に入れたのが中座シーンでした。
当日、そのシーンを創る裏側ではこんなことが起きていました。
<サプライズで呼ばれびっくりしているお兄様に、今回エスコートを頼んだ理由を新郎の代わりに代弁する司会者>
<嬉しそうに兄弟を見つめるご両親を写真に収めるカメラマン>
<さりげなく端の席のゲストにお声がけし、お二人の姿が見やすい位置へと誘導するサービススタッフ>
<大切なシーンには手を止め、そっと影から見守るキッチンメンバー>
<中座でのお二人の歩くスピードを計算しながら各セクションのコントロールをし、会場のムードを高めるキャプテン>
こんな風に、ウェディングプランナーが描いた
「こんなシーンを創りたい!」を叶えるために、
各々が阿吽の呼吸で動いていました。
ルールや仕組みで機械的に動くのではなく、
一人一人がその場で瞬時に今求められていることを感じ、
柔軟に行動できる心を持つメンバーだからこそ成せるチームワーク。
私は今回この現場を体感した時、
このチームワークはまるで大人数で音楽を奏でるオーケストラのようだと思いました。
ウェディングプランナーがお二人のために作曲をし、
サービスキャプテンがその日の温度感に合わせた演奏になるよう指揮を振る。
各演奏者たちはその曲に込められた意図を汲み取り、
解釈し、全員で一曲を創り上げる。
そんな風に、結婚式は「生き物」であり、
その時のメンバーでしか創れない感動があるんだということを知りました。
《婚礼現場の働くやりがい②》
■お客様の心が動く瞬間を間近で見れる―人生の節目に携われる喜び―
やはり、結婚式のお仕事の一番の醍醐味は、
お客様の人生の大切な節目に携わらせていただけることです。
お手伝いをするスタッフとしては、
新郎新婦様はもちろんのこと、
親御様のお気持ちの変化や表情にも胸を打たれます。
新郎新婦様の新たな人生の門出の日ということは、
親御様にとっても節目となる日。
花嫁衣装に身を包んだ娘様を見て
「幸せになりなさい」と涙を流されるお母様。
職場の上司の方が息子さんの普段の仕事ぶりを
スピーチしてくださるのを、嬉しそうに聞かれるお父様。
昔からのご友人が
「おじさん!おばさん!今日は本当におめでとうございます!」とご両親様と盛り上がるご様子。
花嫁のお父様が新郎様の手を握り
「娘をよろしく頼む」と伝えている新婦家。
「こんなに素敵なお嫁さんが家族になってくれて嬉しい」
とあたたかく迎える新郎家。
こんな風に大切な人を想い合う姿に、
こちらも幸せのお裾分けをいただきます。
新郎新婦様は親御様や来てくれたゲストの皆様への感謝の気持ちを伝え、来てくださった皆様はお二人への祝福のメッセージを伝える、相互の想いが交差するのが結婚式。
結婚式を挙げなければ一堂に会することのなかったであろう皆様の絆が広まり、会場が一体となって幸せを共有することが叶います。
そんな皆様の表情や言葉を近くで感じながら、
まるで昔から皆様のことを知っていたかのような気持ちになって一緒に喜べることは、この仕事でなければ得ることのできない大きなやりがいだと実感しました。
<新郎新婦様の表情に、働くスタッフも胸を打たれます>
<無事に結婚式が結んだ後、「ここで挙げて良かった!」と言っていただけるのはとても嬉しかったです>
《婚礼現場の働くやりがい③》
■ご縁が繋がっていく―お客様にまた来たい!と思ってもらえること―
もてなし組を通して、ゲストの皆様とお話しさせていただけることも多くありました。
中には、
「こんなに美味しい料理、初めて食べたよ!」とか、
「スタッフの皆さんの対応がとても良かったので緊張がほぐれました」と有難いお言葉を直接いただけることもあり、それは私たちの頑張ろう!と思う原動力になりました。
レストランご予約を受けたスタッフから
「以前結婚式に来てくださった方がレストラン予約をしてくれました!」
「結婚式に参列した方からのご紹介でご予約を承りました!」
と報告があると、私たちスタッフはみんなで大喜び!
来てくださったお客様に楽しんでほしい、
良い時間を過ごしていただきたいと心を込めたことが
伝わったと思える瞬間は何にも代えがたい喜びでした。
実際の現場では、もちろんやりがいだけではない
仕事の厳しさや大変な面ももちろんあります。
予測していなかったことや
想定外な出来事が起こることもあれば、
良かれと思ってやったことが
上手く結果に繋がらないこともありました。
華やかな当日の裏には、重たい荷物を運んだり、
地道にコツコツ準備することが多くあるのも事実です。
でも、そういった大変なことも含め、
全てがお客様の笑顔に繋がっていると分かると、
目の前の一つ一つがとても大切なことなのだと気付けます。
恥ずかしながら私は、緊張しながら入った婚礼現場の一日が終了した時にやっと、自分の足が棒のようになっていたり、重たいお皿を持った手が筋肉痛になっていることに気付きました(笑)
でも、そんな疲労感と共に「あぁ良い結婚式だったなぁ」という幸福感に包まれる、そんな気持ちを味わいました。
そしてその日の帰り際、当日一緒に頑張ったスタッフと良かったシーンについて語り合えることもまた幸せな時間でした。
<幸せそうなお二人の笑顔が原動力となります>
==採用担当としてお伝えしたいこと==
応募者さんからは「未経験なのですが大丈夫ですか?」
といった言葉や「結婚式のお仕事に興味はありますが自分に出来ることはありますか?」
といったお問い合わせをいただきます。
もちろんお客様をお迎えする上で、
覚えていただくことやマスターしていただきたい技術はあります。
でも、やはり一番大切なのは
「当日来てくださった方に喜んでほしい!」
という気持ちを持っているかどうかといったシンプルなことだと考えています。
萬屋本店のもてなしスタッフは、
そんな風にマニュアルや仕組みでは成せない、
十人十色に寄り添うサービスを追求したいと思っています。
「かっこいいサービス」より、
「心を届けるサービス」を目指し、
一緒にお客様をもてなせる仲間をお待ちしております。
是非、ご興味がある方は採用HPよりお問い合わせいただけましたら幸いです。