【営業自粛中の今できること】前を向き、原点に立ち返り、凛と立ち続けること
- Category : 企業の取り組み
- 2020.05.03
こんにちは。
株式会社Daiyuの山中です。
現在、世界中の企業や飲食店、家庭、個人が等しく困難な状況にある中で、
私たちも一人一人が今出来ることを行うことで、この難局を乗り越えようとしています。
弊社ではコロナウィルスが流行し始めた2月、まずお客様の安全安心を一番に考え、
感染拡大防止に対する衛生対策とご結婚式の日程変更に関する特別措置対応の方針を固めました。
その後、緊急事態宣言が発令され、営業自粛の中でも、
メンバー全員が「お客様のために何か出来ることはないか」と前を向いています。
私は、元々萬屋本店で結婚式を挙げた花嫁であり、今はDaiyuの採用を担当する身です。
改めて、どのような状況であれ、前向きにお客様のためにできることに心を尽くせる会社に入って良かったと感じ、その想いを綴らせていただくことにいたしました。
まずは現在、スタッフがどんな取り組みをしているのか、ご紹介させていただきます。
■結婚式が延期になったお客様に対し、桜の花束をお届け
楽しみに準備を進めてきた結婚式の延期は苦渋の決断だったはず。
日頃一緒に結婚式をお創りしているパートナーの花弘さんから粋なご提案をいただき、少しでも春を感じ元気になってほしいという想いをこめ、弊社の担当プランナーのメッセージと共に、桜の花束をお贈りさせていただきました。
お客様からはご自宅でのお花見を楽しむお写真や、「驚きと感謝の気持ちでいっぱいです!次の季節にふさわしい装花を考えるのを楽しみにしています!」といった数々のお慶びの声をいただきました。
■より良いご提案ができるよう商品開発
お客様とのお時間がとれない今だからこそ、今後より良いご提案ができるようにと商品開発に力を入れています。
その一つが引出物のプチギフトにぴったりの萬屋本店オリジナルのイマジネーションコーヒーです。
在宅ワークをされている方も多くいらっしゃいますので、少しでもホッと癒しの時間を過ごしていただけたらと思い、こちらもお手紙と共にお客様にお贈りさせていただきました。
この他にも、様々なオリジナルデザインの引出物、婚礼料理のバージョンアップの開発、ドリンクの新開発などを進めています。
お客様にまたお越しいただける際には、より一層価値のあるものをご提案できるよう、各メンバーが奮闘しております。
■パート・アルバイトさんたちに向けて萬屋通信を配信
萬屋本店の休業に伴いお休みをしていただいているアルバイトさんやお子様の学校休校で出勤ができないパートさんを少しでも元気付けたいと、各マネージャーから定期的に情報を配信させていただいています。
会社の今、今後の方針や考えを共有することで、安心していただきたいと始めた取り組み。
読んでくださった皆様からは多くの力強いメッセージをいただきました。
国や行政の対応も定まらない状況ですが、お互いがまずは心身ともに健康であることを第一に考え、この状況を励まし合えるスタッフがいてくれることを何よりも有難く感じています。
■スタッフの育成・成長
この機が、全スタッフがそれぞれ力を蓄えることのできるチャンスだと捉え、一人一人が行動を起こしています。
春から入社した新卒メンバーを含む若手スタッフの育成に関しては、社内資料を整えたり、接客やサービスの向上を目指し動画を撮って共有する等の工夫をして力を入れています。
また、今までのマニュアルの見直しを行うこと、WEBツールを使ってお客様のご相談にのるといった社内基盤を整えることはもちろん、新たに資格獲得に向け勉強を始めるメンバーや、収束後に更にチャレンジしたいフェアへの準備を始めているメンバーもいます。
日頃から行っていることですが、メンバー同士が読んでみてためになったビジネス書を勧め合う取り組みもより活発になりました。
セクションや年齢の垣根を越え、お互いがもっと自分自身が成長できるようにと刺激を与え合い、未来を見据えています。
ブログをご覧になっている方はご存知の方も多いかと思いますが、私たちがウェディング・レストラン事業を行っている萬屋本店は、創業200年の歴史を誇る酒問屋をリノベーションした会場です。
1806年に、人々の生活には欠かせない日用品を取り扱う商店としてスタートした後、お酒の卸問屋として街の繁栄を支え続けてきました。
200年という間には、鎖国の時代、文明開化、戦前、戦後、自然災害と多くの出来事がありました。
それでもどんな時代でも凛と立ち続け、お客様をお迎えし続けてきました。
この写真は関東大震災が起き、建て直しをした時の当時の写真です。
そして、この写真が今から42年前の写真。
そして現在の萬屋本店です。
今も昔も佇まいはほとんど変わっていないことを写真が物語ってくれました。
私たちが受け継いだのは決して建物だけではありません。
ここまで歴史を紡いできた人の想いも全て繋いでいる私たちだからこそ、
どんな状況であっても、前を向き、原点に立ち返り、今出来ることを行っていきたいと思います。
未曽有の状況に、誰しもが戸惑うのは当然で、何をするべきかに正解はないのではないかと思います。
それでも、私達はただひたすら、「今できるベストは何か」と考え、
また暖簾を掲げる日には、より一層進化したスタッフでお客様をお出迎えできるよう、一生懸命心を尽くしてまいります。