こんなに泣けるインターンはなかった「学つく2019」レポート ―第2部 チーム混乱期編―
- Category : インターンシップ
- 2019.09.17
こんにちは。おもてなし係の山中です。
前回の学つくレポートでは、11名の参加メンバー決定、新郎新婦様とのお顔合わせ、カウンセリングを行うところまでを書かせていただきました。
今回はいよいよプランニング考案、そして当日までの準備期間のレポートをアップさせていただきます。
チーム結成当初は、お互いをまだよく知らず遠慮がちに進行していたメンバー。
ここからはそれぞれに意見や考えを出していくようになります。
意見が食い違いぶつかることや、まとまらない時期。
それを11名はどう乗り越え、本当の意味での「一つのチーム」へと進化していったのか。
たくさんの涙に触れた、チーム混乱期編です。
【学つくレポート ―チーム混乱期編―】
最初に行ったカウンセリング日から、嘉数夫妻の結婚式当日まで、学生さんたちに与えられた時間はたったの二週間。
チームメンバーは、早速カウンセリングしたメモ内容を議事録にまとめ、それを基にプランニング内容を考案していきます。
アルバイトとして結婚式場のサービススタッフをやったことのあるメンバーもいますが、ブライダルの専門学校に通っているわけではなく、全員がプランニングをするなんて初めての状態。
皆の中で様々な疑問が出てきます。
「挙式のスタイルはどうすれば良いの?」
「誰がどんな役割をすればいいの?」
「司会者はどんなことを話せばいいのか?」
「和装で普通に歩けるの?」
などなど…。
Daiyuのプランナー達に質問しにきてくれる子や、本屋さんで本を買って勉強している子、インターネットで調べてきている子と、初めての経験を目の前にも果敢にみんなチャレンジしていきます。
そんなチームにとって波乱の一日となった日、
それが衣装合わせとプランニング提案の日でした。
この日は生憎の雨模様。
ドレスやヘアメイク、アテンドチームは、傘を差して新郎新婦様たちをお出迎えします。
事前にプロのドレスコーディネーターとWEB打合せを行い、お二人に着ていただきたい衣装を考えてきたまゆが衣装の説明を行います。
そしてフィッティングが終わり、ウェディングサロンに戻って、プランニング発表を行います。
みんなが嘉数夫妻のために考えたテーマ、それは
「しあわせよ、とわに」というテーマ。
若くしてご結婚されたことで、ご両親にも心配をかけてしまったこともあったお二人。
そんなお二人は自分達も結婚し、家庭を持ったことで、今まで育ててくださったご両親の偉大さにも気付きます。
家族で支え合い、幸せな日々を送っているということをご両親に伝え、改めて安心してもらうこと。そして、この日を思い出すたびに家族の絆が深まるような、そんな結婚式をお創りする。
これが11名が掲げた今回の挙式のテーマでした。
毎日遅くまで話し合い、一生懸命考えてきたテーマ。
想いはたっぷり込めているはず…。
でも、プランニング発表をしてみたあと、
新郎新婦様からいただいたお言葉は
「挙式の流れがよく分からないのですが、準備するものや流れを教えていただけますか?」
「好きな曲については先日お話ししたけれど、今回は使用されないのですか?」といった不安そうなご質問。
学生メンバーの頭の中では
「あれ?このテーマならきっと喜んでいただけると思ったのに、何故上手く行かないのだろう?」
そんな違和感が残ります。
不安な気持ちがあっても、学つくメンバーは新郎新婦様の前では笑顔を絶やさず、最後まで自分自身を奮い立たせこの日のプランニング発表を終えました。
そして、学生さんだけになったサロンで、この日、ずっと一部始終を見守っていたDaiyuメンバーの樋口がみんなに大切なことを伝えます。
「みんな、新郎新婦様の表情は見ていましたか?」
その瞬間、みんながハッとします。
どの衣装を着た時、嬉しそうにされていたか?
どのお話しの時に、不安そうにされていたのか?
お子さんは大丈夫かと気にしていなかったか?
「もう一度、新郎新婦様のお気持ちに寄り添ってみてほしい。」
この言葉をもらい、11名は学生だけで会議を行い始めます。
途中、少し会議の様子を覗きに行くと、「私はこうした方がいいと思う」という主張をするメンバーがいたり、「〇〇はどう思う?」とみんなの意見を吸い上げようとしていたり、メンバーの意見を表面化させ、全員が納得するまで話し合いを繰り広げていました。
実は、私は準備期間の間に一人一人と話す機会があり、みんながそれぞれの立場で、自分の悩みに向き合い葛藤していることを知っていました。
「みんなのアイディアがすごくて、私は言いたいことをなかなか言えずに終わってしまう。」
「自分は強い意見を持っていないことが悔しい。」
「リーダーとして上手くやろうとすればするほど、一人で空回ってしまって、みんなの力を引き出せない。」
「自分がどういう風に活躍できるのか役割を見出したいけれど分からない。」
「今まで、嫌われるのが怖くて、一人では何も言えなかった。」
そんな皆が、時には意見が対立することも恐れず意見交換をしている姿を見て、自分の殻を破ろうとしているのだと胸が熱くなります。
それぞれが心の中をオープンにし、その上で、今抱えている問題にメンバー全員で課題解決を行っている。
「嘉数夫妻のために最高の結婚式を創る」。
この想いを叶えるため、同調するだけではなく、全員が納得するまで話し合いができるチーム。
悔しくて涙を流したり、チームの意見が割れたり…そんな期間があったからこそ、正真正銘の嘘偽りない言葉が出てきて、メンバーそれぞれの役割や、人間性を理解しあえるような絆が生まれていきました。
こうして、チームの目標に対する意見の食い違い、人間関係、具体的な業務の進め方について、様々な対立が勃発した混乱期を乗り越えた学つくメンバー。
その結果、この時期から、メンバーが私たちDaiyuメンバーと話すとき、「私は…こう思います」という言葉ではなく、「私たちは」「私たちみんなが」という表現が使われるようになっていました。
この話し合いの日を境に急速に動き出したチーム。
司会者台本を作成する、ゆうき、もろびー。
沖縄県に住む嘉数夫妻のご両親にコンタクトを取りお手紙を頂けるようにやりとりを行ったまがりん。
シーンのイメージを考え直し、一から選曲をし直したむつ。
当日、安心してお子様をお預かりできるように遊び道具などの準備をするゆず、てらはる。
衣装が無事に搬入されているかチェックを行うまゆ。
メイクアップアーティストと打合せをしメイクイメージを伝えるさんご。
みんなの意見をまとめ、当日のイメージを膨らませ、Daiyuメンバーに質問をしに来てくれるあや。
ゲストの導線を考え、気持ちよくお迎えができるようにリハーサルするかすみとしもじー。
誰一人として欠けてしまってはこの結婚式を成功させることは出来ない。
11名の一人一人が必要で、それぞれにチームで活躍する役割がある。
そんなことをメンバー同士が強く思えるチームへと変わり、準備期間ラストスパートを駆け抜けていきました。
そして、この11名の迎えるいよいよ結婚式当日を迎えます!
【前編】