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カウンター割烹がテーマ! 少人数限定の婚礼料理開発!

  • Category : プロジェクトストーリー
  • 2020.12.18

その昔、日本人が自宅で結婚式をしていた頃、
自宅で出来る最大限のおもてなしとして、
台所で自慢料理を作っては、
身内の方、ご近所の方に振る舞っていたそうです。
 
時代が変わった今でも、
ご結婚式に来てくださる大切な方を
もてなしたいと思う気持ちは一緒。
 
だからこそ萬屋本店では、
自然と笑みがこぼれるようなお料理を通し、
来てくださった方の心がそっと
ほぐれるような心配りをすることを大切にしています。
 
今回、萬屋本店サービス・キッチンチームが
よりその気持ちが届くようにと
新たな婚礼料理コースを開発しました。
 

 
新コース「カウンター割烹をテーマにした婚礼料理」
開発秘話をこちらでご紹介いたします。
 
 

― 開発の発端はサービスマネージャー樋口の声 ―


 
昨今の感染症流行。
このような情勢であっても、
なんとか両親や親戚、親しい方々には花嫁姿を見せたいと
少人数の結婚式をお考えになる方が増えました。
 
また、ご職業柄や、遠方であることなど、
どうしてもゲストの皆様の出席が叶わないケースもあり、
参列される方の人数が当初の予定より
少なくなる方もいらっしゃいました。
 
そんな中、弊社サービスマネージャーを務める樋口が
「こうした中でもせっかく来てくださるゲストの皆様に、
私たち萬屋本店として何かおもてなしを届けられないだろうか?」
と声をあげました。
 
自分自身も今年の3月に萬屋本店で結婚式を挙げ、
新郎新婦様の気持ちを誰よりも間近で感じる樋口だからこその提案。
 

 
樋口自身の結婚式ストーリーはこちらから
 
そんな想いが発端となり、少人数だからこそ叶う、
料理コースの開発がスタートしていきました。
 
 

― テーマは「カウンター割烹料理」 ―


 
テーマにしたのは「カウンター割烹料理」です。
日本には寿司屋、小料理屋、蕎麦屋など、
カウンター形式のお店がたくさんあります。
私たちにとってはありふれた光景かもしれませんが、
実はこれは日本ならではの文化です。
 
世界的に見ると、
お酒を飲むバーカウンターはあちこちにあっても、
しっかりとしたお料理を
カウンターでお出しする形式はほとんどありません。
 
お客様のお顔を見て、
その日仕入れた旬の食材の話をし、
目の前の人に丁寧にお料理をお出しする。
こういった日本ならではのおもてなしの
想いを込めた料理をお出ししたいと考えました。
 
そこで、大勢の方に一度にお料理出しができるようにと
一つのお皿に何品か盛り付けてある
婚礼料理のスタンダードを覆して、
あえて一皿ずつお出しするスタイルへと変更しました。
 
たくさんの種類を少しずつお召し上がりいただくことで、
「次は何だろう!?」と会話が弾む。
 
冷たいものは冷たく、あたたかいものはあたたかく、
一番美味しい温度でお届けすることができる。
 
旬の食材を、取り入れ、
その日来てくださった方にしっかりとお伝えする。
 
実際に会場内にカウンターをつくることは叶いませんが、
キッチンマネージャーの藤本を中心に
キッチンチームが出来る工夫をこらし、
「来てくださったお一人お一人を大切に想っている」
という新郎新婦様のお気持ちをお届けするような
メニュー開発を行っていきました。
 
 

― 「40名様限定 婚礼料理2万円コース」 ―


 
 
●アミューズ●
 

 
玉蜀黍のピューレ トリュフの香り
季節の旬な食材を丸ごと閉じ込めたピューレを芳醇なトリュフの香りと共にご用意しました。
 
鮎の燻製とお米の煎餅
その時期に一番美味しいお魚を
香り豊かな燻製でご用意します。
サクサクとした食感のお米の煎餅をアクセントに
ひと口サイズのアミューズを食前にご提供させていただきます。
 
 
●前菜●
鮑と旬野菜の山葵ジュレ カラスミとイクラ添え
 

 
蓋つきの九谷焼の器をあけると
まるで宝石箱のような華やかな一皿に仕上げました。
八方出汁で柔らかく煮た鮑と季節のお野菜を、
萬屋本店特製の出汁と
ワサビのジュレカラスミのスライスと
イクラをアクセントにお召し上がりいただきます。
 
 
●お凌ぎ●
三崎の本鮪とお米のサラダ キャビア添え
 

 
鮪とお米の組み合わせで
お寿司を連想するようなお食事です。
本鮪の大トロは軽めの漬けにし炙り赤身は
タイムとオリーブオイルでマリネしました。
鮪をより美味しく味わっていただけるように
富士酢の効いたお米のサラダと共にお楽しみください。
 
 
●スープ●
甘鯛と蛤のアクアパッツァ風
 

 
鱗をカリっとパリパリに焼き上げた
甘鯛と萬屋本店の出汁で炊き上げた小冬瓜を、
鯛やあさり、黒オリーブやトマトから
作ったスープと鰹と昆布の出汁で
アクアパッツァ風味に仕上げました。
大きな蛤の旨味と三つ葉のアクセントで
お召し上がりください。
 
 
●魚料理●
オマール海老の香りオイル焼き
 

 
オマールの半身を丸ごと贅沢に使い、
香味野菜が香るオイルで焼き上げました。
オマール海老のぷりぷりとした食感と、
海老そのものの旨味を生かした
シンプルで香り高い一品です。
 
 
●肉料理●
実山椒のしゃぶしゃぶ
 

 
最高の霜降りともいわれる山形牛を目の前でしゃぶしゃぶにしてご用意します。
 

 
山形牛の旨味が溶け出した出汁と
柚子ポン酢で味を整えクレソンや実山椒と共に
お召し上がりいただくことで
よりお肉の甘さを感じていただけるよう、
素材の美味しさを最大限に引き出しました。
 
 
●御飯物●
牛しぐれ煮の出汁茶漬け
 

 
胡麻を混ぜた白米に自家製の牛しぐれ煮を添え、
肉の旨味が染み出たしゃぶしゃぶ出汁で
お召し上がりいただきます。
フルコースの〆として、
味わい深くもさっぱりとお召し上がりいただけます。
 
 
●デザート●
季節のフルーツとジュレ
 

 
そのまま食べても美味しいフルーツにひと手間加え、
更なる美味しさを感じていただけるように、
外側はコンポート、
中はフレッシュに仕上げました。
白ワインと鎌倉産の希少なレモンバーベナを使った
さっぱりとしたジュレと共に
食後の余韻をお楽しみいただけます。
 
 

― お客様からの反応 ―


 
こちらの料理コースを早速頼んでくださった方から
嬉しい口コミが届いたので、ご紹介いたします。
 
来てくださる人に美味しいものを食べてもらいたい
という希望があったので、
グレードアップした割烹コースでお願いしましたが、
本当に満足できる内容でした。
美味しいものを食べて幸せそうな皆さんの顔を
見ることができて嬉しかったです。
 
式後も「料理が凄く美味しかった…!」と
連絡をくれたゲストが本当に沢山いて、
このコースにして本当に良かったと思いました。
 
また、挙式披露宴に僕たち2人にも料理を出してくれ、
「楽しかったね、このとき緊張したね」等
2人で感想を言い合いながら
美味しい料理を食べて
素敵な時間を過ごせたことも良い思い出となっています。

 
 
美味しい食事で、
来てくれたゲスト同士の会話が自然と盛り上がり、
あたたかい時間を生むこと。
それが私たちが出来る、
心を尽くした料理の演出です。

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