売れるか?ではない、
それが本物であるか
商品開発は流行に乗った一過性のものではなく、
本物で意味があるもののみを取り扱いたい。
萬屋本店
「それは美しいもてなしが許された場所」
https://yorozuya-kamakura.jp/
商品開発は流行に乗った一過性のものではなく、
本物で意味があるもののみを取り扱いたい。
萬屋本店
「それは美しいもてなしが許された場所」
https://yorozuya-kamakura.jp/
事業を始めるとき、建物を内見すると建物から声が聞こえるという表現をすることがあります。その建物が持っている意志や意義のようなものが訴えかけてくるようなイメージです。それはシックスセンスですか?と聞かれるときがありますが、感性で感じ取ること以上に、この建物の本質は何か?を探求していています。なぜこの建物を残さないといけないのか、残すことにどのような意味があるのかを何度も何度も自問します。そうして建物の本質を探っていくのです。それが建物との会話。建物の使われ方を見て、オーナーさんがどのようにこの建物を想い、この建物を建てた職人さんが何を表現したかったのかを見ていきます。本物であるか?と追求していくことは、それが本質的であるのか?という考え方に通じていくように思います。
お食事にいらしたお客様にディズニーランドのアトラクションの様に会場をご案内させていただくのが、名物の一つになっています。「この建物は伝統工法で建てられていて、釘や金具などが使われていないのです。それは、棟梁がこの立派な建物を後世に継承していくのが自身の使命と思い、伝統工法を引き継いで建ててくださったからなんです。」このように、どうしてこのようにしたのか?と事実だけでなく、その背景や当時の状況などをお伝えすることで、お客様が共感され、誰かに伝えたくなるのでないかと思います。宮大工がやってきたことを若い人が楽しそうにお客様に語っていくのもよいのだと思います。興味があることはインターネットで簡単に探せる時代。半面、日本には察するという文化があるからなのか、誰かに知らないことを聞く習慣がないように思います。だからこそ、お客様が知る機会のないことをご紹介することで、知ってもらえる機会を作ることができる。些細なことかもしれませんがこの連鎖が日本文化を継承する一助になると信じています。
古くから愛されてきたものが日本には沢山存在しています。伝統芸能である、江戸太神楽や紙切り芸、俥夫などは、体験したことがなく、存在さえ知らない人もいるかと思います。その一つ一つの意味合いを考えると、結婚式という祝いの場に相応しい。
また、着物は日本人の感性の豊かさが成せる美しさがあります。安価で大量生産できるプリント柄や、一過性の洋花柄の着物ではなく、着るシーンを考えればその本質は縁起のよい古典柄。センスの良い小物を取り入れ、そのスタイリングでかわいらしさが引き立っていきます。
古くから愛されているものは本物であり、残すべき価値があります。ただ希少さゆえ、商品開発の苦労は絶えませんが、これからも丹念に継続していきます。
1.大正時代の和をコンセプトにセレクトした小物。 2.職人がひとつひとつ手で玉結びをしながら刺繍をしていく相良刺繍の打掛。 3.紙切り芸の師匠による演出。 4.今ではこの色を出すことが難しい九谷焼を全国から集めて会場装花の花器に。 5.昔に習い花嫁の先導を俥夫により。