Story

事業紹介

01
萬屋本店MORE
02
The KAMAKURA WEDDINGMORE

始動

プロジェクトが始動

鎌倉長谷にて、200年続いた酒問屋が幕を閉じたのは2006年のこと。当主は鎌倉市市長として、私財を投じて鎌倉の発展のために力を費やしてきた。萬屋本店と言えば、鎌倉の有力者では知らない人はいない鎌倉の繁栄を下支えしてきた商店。その名は鎌倉の史書にも見ることができる。築90年を超す母屋は、この街を守り続けてきた威厳を今でも保ち、これだけの建物は古都鎌倉と雖も数えるほどの希少さである。幕を閉じてちょうど10年となる今、新たな萬屋本店プロジェクトが始動した。

想い

長谷寺の門前町
この商店を存続させたい

これは、代表の宮腰が萬屋本店のオーナー石渡氏と出会った時に聞いた言葉だった。萬屋本店はかつて長谷寺の総代を務め、長谷の街で日用雑貨を一手に担ってきた商店だった。その後いち早く灘の酒を鎌倉で取り扱い、その地位を確立した。石渡氏は鎌倉市市長の任期中に店を閉じ、市政にその全てを投じてきた。任期後、今後の店の在り方を探求。マンションや部分貸しも考えたが、それでは先代やこの街に申し訳が立たない。それならここを全面的に任せられる人はいないだろうかと探し求めていたと言う。
宮腰が鎌倉の地で当主や建物の想いを汲んだ事業を行い、次代へ日本文化を継承していきたいと願っていたことと想いが交差し、石渡氏と手を握り合うことになった。

デザイン

家人が大切にしてきたものを
大切にしたい

宮腰が掲げた設計のテーマはシンプルだった。長く商いを続けるには、その当主が大切にしてきたものや想いを、それ以上に自分たちが大切にすることに尽きると言い切る。それは今までのお客様を大切にすることとイコールだと。
家人が大切にしてきたもの、それは大正14年より続く2尺幅の梁を有する門構え、客人をもてなしてきた床の間、長らく商売を支えてきた金庫や神棚だった。歴代のダルマや当時使われていた秤や徳利までもが大切に保管されていた。そこから見えてきたこと、それは「もてなし」の精神。客が来れば中に通し、座布団を用意し、お茶を出す。来てくれた礼を当主の姿勢で示していた。長い歴史を経て形成されてきた鎌倉ならではの独自の文化をそのとき垣間見た。

ブランディング

この場所だから
伝えられることは何か?

景観保護のためか商業地域の規制が厳しく、また古い建物であるため、申請が通るかは分からないと設計士にはっきりと言われた。通らないことも覚悟しておいてくださいと宮腰は告げられる。同時期、都内の会場を撤退せざるを得なくなり、来年度の見通しがつかない状態にDaiyuが陥っていた。この申請が通らなければ、この先スタッフを路頭に迷わすことは必至。何もできない、ただ、待つという日々。運命の6月15日。「ほぼ大丈夫だと思います。」その電話を受け取ったとき、安堵ともに、未来が繋がった。このように、萬屋本店は奇跡的にも商いの再開を許された場所であった。その想いが色濃く宮腰の胸に刻まれ、私たちが感じる鎌倉ならではの美しいもてなしが存在するこの場所で、行き着いたことがある。この場所でなければならない価値とは?
そのコンセプトは、
「それは美しいもてなしが許された場所」 時代を見据え、本当に今、大切なものは何か?を探求した結果、もてなしに特化する場所としての萬屋本店を位置づけた。それは、ただ全てを受け入れる広く浅いものではなく、一見さんお断りのような圧倒的な外観と、一度中に入ると人情あふれ、人の心を感じられるような深さを追求することだった。

設計

もてなしの原点を求めて

その具現化のヒントを得るため、日本全国、そして海外へ宮腰は飛んだ。 数々のホテル、レストランを巡り、時代背景の深い金沢や奈良、そして、ホスピタリティの探求へと台湾、 シンガポール、ロンドン、パリや各地へ。海外に目を向けたときに沸々と内面に感じた日本の美。その手応えを感じつつ、最後に行き着いたのは、宮腰が長く通っていた京都の老舗旅館だった。そこは、「ようこそ」と声が聞こえてくるような、手入れが行き届いた玄関が客人を迎え、「お会いできることを楽しみにしていましたよ。」と、当主や女将が笑顔で声をかけてくれる。70歳を超えるおばあちゃんまでかけつけ、次から次へと馴染みの顔が迎え入れてくれる。まるで、家族総出で大切な友人を招き入れる様である。 「あー、私、帰ってきたんだ。」そんな心地よい感情が自然と沸き上がってくる。「もてなし」の原点を確信させられた原点回帰。

そして、今

末永く愛されるお店へ

こうして設計し、完成された母屋に「心」を注入していく。要となるキッチンにはグランシェフの尾﨑を筆頭にもてなし料理とは何か?を浸透。そして、石渡氏が懇意にされてきた食材業者に協力してもらい、最良の食材が仕入れられるルートを開拓と同時に、地域との関係性を深める援助もいただいた。パートナー企業とは一年に渡る勉強会を経て商品開発を徹底した。そうして、2016年5月7日、萬屋本店はグランドオープンを迎えた。第一号のお客様は家具職人である久冨夫妻の結婚式。2階の待合いには久冨氏が提案・製作された家具を配置。萬屋本店が多くのお客様と共に歩んでいく場所でありたいという願いが込められている。

movie

萬屋本店プロジェクトムービー

いかにして萬屋本店が完成したか?オーナーの石渡さん、申請許可にむけて駆け回ってくれた設計士の
稲垣さん、難しい工事を担ってくれた棟梁の木村さん。そして、代表の宮腰。一筋縄で行かなかった
オープンまでの道のり。そこに拘わってくれた人たちとの萬屋本店プロジェクト。

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